木組みの家

都会で暮らす子ども達が、孫を連れて帰省する際の滞在スペースとダイニングキッチンの増築です。 建主が長い年月をかけて収集した木材を挽き、構造・造作材・建具・仕上げに用い、地元の大工による手刻みで建てた空間です。 ダイニング上部の吹き抜けを中心として、杉・欅・地松などの異なる樹種を混在させ、大らかな意匠としています。 季節毎の風向きに配慮し設けた窓からの通風を利用し、中間期の自然換気による快適性を高めると共に、壁や屋根面には断熱材と遮熱材を併用することで、 夏は蒸し暑く冬は冷え込む中山間地域ならではの厳しい自然環境に耐え得る住まいをつくりました。