こんにちは。
日本育ち・ロサンゼルス在住のアメリカ人ライターが執筆した、「日本の伝統的住宅」の特徴に関する記事が公開されています。
日本の住宅を外国の人に説明するとしたら、皆さんはどのように説明しますか? 上記記事で言及されている12の特徴を選んで説明するでしょうか。それとも、全然別の特徴について話すでしょうか。
特集記事は「伝統的住宅」に焦点を当てていますが、この投票では「伝統的住宅」にはこだわりません。
上で紹介している写真は、実はアメリカの住宅の玄関を撮影したものです。日本の住宅にインスパイアされた住まいですね。
私達の事務所には海外のインターン生が来ることがあります。海外の事務所の経験者や、学生さんなど、いろいろです。その中で、一番教えるのに苦労する点があります。
①小さくも低くてもOK
日本人のスケール感は、小さく低くても心地よいという感性があります。この感覚を海外のインターン生に教えることが多いです。教えるという事は、やっぱり違うんだなと思うので、それこそ、きっと日本の住宅の特徴なのだと思います。
いかがでしょうか
「10.部屋は多目的」という項目が好きです。
[・日本の伝統的住宅の12の基本的特徴とは?[(https://www.houzz.jp/特集記事/日本の伝統的住宅の12の基本的な特徴とは-stsetivw-vs~53387313)
しかし、現代の家の多くは「食事と寝る部屋は別々に
しないと不衛生」という考えに基づき建てられています。
・食寝分離 しょくしんぶんり
馬鹿げています。
本当にそうならば、世界中のホテルで実施されている
ルームサービスを禁止しないといけません。
日本の伝統住宅の基本特徴のベースは神=自然との対話だと思います。
先の投稿:日本の伝統住宅の特徴:『神=自然との対話』に対する補足です。
日本人は元来、空間は基本的には空白であり、そこに立ち現れては消えゆくものを感じること、その移ろいゆくはかなさ、その空白である余白を大切にしてきました。それは、ある瞬間にその空間に気が満ち、神がそこに姿を現すという独特の宗教観とも繫り、日本人の宇宙感を形成する重要な概念でもありました。これらは、あらゆる気配、変化を肌で感じ、感覚としてそれを理解し受動するという他に類を見ない鋭敏で研ぎ澄まされた感性を醸成していった土壌でもあります。また、現代建築において、ブルーノタウトによる日本の美意識の結晶とされる桂離宮の再発見は、日本建築と日本の美意識が現代建築の追い求めてきた透明性、シンプルシティ、機能性においてすでに現代建築を凌駕するほどに完成されていたことを世界に発信することとなり、日本建築は世界の建築に大きな影響を与えました。そして、場所性を重んじ、家の中に常に宇宙観や自然を取り込もうとした日本人の精神性が反映されているのが日本の伝統住宅の特徴です。
Houzz Japan CommunityOriginal Author
株式会社ハーミットクラブデザイン
Seigo Miyake
M アーキテクツ
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